宝物館

Treasure Museum

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平成23年4月オープン。当時の幕府や朝廷関係資料などの国指定重要文化財が合計62点、道有形文化財、アイヌ民族資料などが展示保管されている。

善光寺の文化財

国指定重要文化財

重要文化財
筭題(さんだい)三世住職辨瑞
大本山増上寺の大僧正から歴代住職へ、布教する内容等を指示した文書。
重要文化財
綸旨(りんじ)
天皇から初代住職荘海へ発給された任命書。
寛政9年8月(1797年)
重要文化財
筭題(さんだい)初代住職荘海
大本山増上寺の大僧正から歴代住職へ、布教する内容等を指示した文書。
重要文化財
亡き師に奉る偈
初代住職に任命された荘海は蝦夷地へ向かう道中で病死。随行していた弟子の密成から亡き師へ、血涙の思いで贈られた追悼文。文化5年(1808年)
重要文化財
荘海上人を送る偈
大本山増上寺から初代住職荘海へ贈られた激励文書。文化2年(1805年)
重要文化財
筭題(さんだい)五世住職辨諦
大本山増上寺の大僧正から歴代住職へ、布教する内容等を指示した文書。
重要文化財
鉦鈷
念仏をお称えする際に使用する仏具。「文化二乙丑年五月」と刻印。
初代住職荘海が赴任した際に本山より持参したものと思われる。
重要文化財
念仏上人子引歌 版木
3世住職辯瑞がお念仏の教えを説くために詠んだ歌。アイヌ民族への布教のためにアイヌ語のルビが振ってある。鉦鈷を叩き節をつけて歌い、踊りながら布教された。これを4世住職辯定が版木にしたもの。天保3年(1832年)
重要文化財
御用旗
歴代住職一行が、江戸と蝦夷地の公用での往復の際に掲げて使用されたもの。

北海道有形文化財

北海道より、有形文化財として指定されています。

円空仏
円空仏

円空作【観音像】

この仏像の背面には、寛文6(1666)年、円空が有珠に入り、7月28日に有珠山登山の後、この仏像を奉納したことが刻まれており、菅江真澄の「蝦夷廼手布利」にも記されている。後にこの仏像は幕府役人の松田伝十郎により洞爺湖中島の「中島観音堂」に移され、昭和40年頃に保存管理の観点から有珠善光寺が預かることとなり、昭和52(1977)年、北海道有形文化財に指定された。この観音像は、毎年8月28日に「中島観音堂」で執り行われる祈願祭においてお披露目される。

釈迦如来像
釈迦如来像

釈迦如来立像

京都嵯峨清凉寺の釈迦如来立像(国宝)の模刻とされる。清凉寺式釈迦如来像と呼ばれている。鎌倉時代初期のもの。光背は別に江戸時代に作られたものであろう。文化10(1813)年の善光寺什物帳の中に「本所秀海上人御寄進」とあり、初代〜3世の時代に奉納されたものであろう。秀海は当時、霊山寺(東京目黒)の住職であった。昭和34年に北海道有形文化財に指定。

善光寺資料

善光寺資料
松浦武四郎「東蝦夷日誌」に描かれた当時の善光寺の様子
3世辯瑞が説いた「念仏上人子引歌」を当時の住職が歌いながら鉦鈷を叩き、その周りをアイヌ民族が囲っている
善光寺資料
善光寺のアイヌ民具
善光寺所蔵資料の中には、有珠の住民らから寄贈された約90点のアイヌ民具が存在する。その多くは「奉酒箸(イクパスイ)」や「行器(シントコ)」などの儀式用道具であり、他に衣類や刀剣類、装飾品などが含まれている。これらは、地域の家庭で保管されていたものだけでなく、土地を掘削した際に出土した副葬品と考えられるものも含まれている。
善光寺資料
奉酒箸(イクパスイ)
アイヌ民族が儀式で使用する木製の祭具。神や先祖にお神酒を捧げる。
善光寺資料
浄土来迎仏二十五菩薩厨子(出開帳)
明治末まで歴代住職が各地で布教の際に用いたもの。中の御来迎図は鎌倉時代の作と云われている。扉の内側には二十五菩薩が描かれている。
善光寺資料
「だて歴史文化ミュージアム」に貸し出し中の善光寺資料。善光寺とミュージアム、それぞれの資料を交換して展示する予定も。
善光寺資料
ルウンぺ(木綿衣)
噴火湾沿岸、有珠で用いられたアイヌ紋様が施されたアイヌ民族衣服。本州から入手した木綿や絹を使い、直線的な布の切伏模様と曲線的な切り抜き模様、糸による刺繍の3つの技法を全て盛り込んでいます

館内展示

この他にも、重要文化財等を展示しております。

ご来館案内

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【拝観料】
大人 500円/高校生以下 400円
30人以上の団体割引:大人 400円、高校生以下 300円
【開館時間】
午前9時~午後5時(完全予約制)

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